2008年3月 2日 (日)

タローさん、また来たよ!

先週月曜に、関西から前事務所の先輩が上京してたので、

僕も久々の月曜定休をしっかり取るべく、それならと一緒に

東京都庭園美術館に行くことになり、昼前に目黒駅で待ち合わせ。

彼は東京都現代美術館で開催されている、

川俣正氏の『通路』展を観たかったらしいのだが、

あいにく月曜休館!残念でした。。。

一年と少し振りに会ったのだが、

普段はほぼ毎日のSkypeのチャット同士のせいか、

近況はお互いリアルタイムで知っているので

なんか、久しぶりという気がしない(笑)

技術の進歩は距離も時間はもちろん、人とのツナガリも縮めるのだ。

 

僕は庭園美術館は初めて。

ここがかの有名な『シロガネーゼ』だぜぇ!なんていいながら

自分も少しリッチになった気分で、

しかし白金台を男二人で歩く。

彼はご幼少の頃にお母様に連れて来てもらい、

何度か来ているとのこと。さすがー!

 

『建築の記憶』-写真と建築の近現代-

という建築も写真も好きな僕にはなんとも興味深い展示。

平日なので、各展示室内に僕等しかいない様な状況。

旧朝香宮邸のアールデコのしっとりとした建築空間で、

ゆったりと贅沢な時間。

古い様式の建築空間で、古い写真から現代建築の写真まで、

展示数は多くは無いが、展示と展示空間を部屋毎に楽しめ、

思わず声を出して展示よりもアールデコ建築の話で盛り上がる。

初老の男性館員さんが、

我々の話をニコニコしながら聞いていたっけ(笑)。

 

彼が岡本太郎記念館に行きたいというので、

それなら表参道経由で色々観ながら行こうと原宿へ。

若い頃を思い出して竹下通りを通ろうかと僕が言うが却下され(笑)

先ずは表参道ヒルズへ直行。

途中、妹島氏だ、黒川氏だ、伊藤氏だ・・・と、

この通りは日本を代表する建築家の設計するビルばかり!

表参道ヒルズにはオープン1週間前に外観を見に来て以来だ。

内部に入ると写真で見ていた程、吹抜け空間は広くなく、

しかし、この地型にこれだけの回廊型スロープを導入したのは

すごいナァと感心しつつ、テナント最上階へ。

最上部のバーのようなラーメン屋で

高価ならーめんを食す。表参道価格だね。

その後、回廊を下りながら、最下階へ。

京商という、ミニカーやラジコンで有名な会社のアンテナショップが

あることを以前聞いていたので、やっと見つけて、

半分彼に呆れられながら僕はニコニコ顔で見物。

1/100スケールで3-5万円の神業のようなミニカーを見つけ興奮!

これだけでもわざわざここまで来た甲斐があったってものだ(笑)

 

時間があまりないので、すぐに表参道ヒルズを後にし、

岡本太郎記念館へ。

たしか僕は開館直後に訪れて以来だ。

そのときは岡本敏子さんもご健在で、

来館者に館内と作品を懇切丁寧に説明して下さっていた。

 

アトリエの前室となっている多分居間だった部屋の椅子には、

太郎さんと敏子さんの写真が仲良さそうに並べて飾られていた。。。

 

画家のアトリエをこの様に見学することが出来るのは珍しいと思う。

ホント今でも創作活動をしている様で、

長い時間眺めていても飽きない。

棚に仕舞われているものすごい量のカンバスは、

何が描かれているかは分からないが、

それだけでものすごいエナジーを感じる!

 

入っただけでクラクラ目眩がする

まっ赤っ赤の展示室も太郎さんらしい。

エナジーを放出する絵画を描ける画家ってなかなかいないよね。

館内は撮影可なので、皆平気で展示物をパシャパシャ撮影してる。

こんなところも太郎さんの意思を汲んでの事なのだろう。

 

僕もタローさんの巨大ポートレイトの下で先輩に撮ってもらいました。

なんか、タローさんが神々しく光り、

元気のない世の中へエナジーを放出している様だなぁ。

Img_2203

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2007年10月13日 (土)

黒川紀章氏逝く

6時起床。7キロ走る。

東京マラソン当選通知以来、気が引き締まったのか

毎朝走り続けている。

週はじめからいい香りを漂わせていた金木犀も、

だいぶ散り始めかすかな香りとなってきた。

年に一度しかこの香りには触れないのに、

その漂い始めたかすかな香りにも

すぐに『金木犀だ』と分かる。

脳はしっかりと記憶しているんだと思うと

改めて脳ってすごいなぁと思う僕は変だろうか(笑)

 

昨夕、建築家 黒川紀章氏の訃報が流れた。

J-WAVEのニュースで聞き、

妻と思わず『なんでー!?』と叫んでしまった。

享年73歳。若すぎる。

 

都知事選、参院選立候補は記憶に新しい(これも驚いたが)。

今年3月に氏の設計の国立新美術館を見学に行った。

これだけ斬新で豊な空間を創れるんだから、

まだまだ長い間現役で活躍されるねーと、妻と話していた。

杮落としと同時に無料開催されていた

『黒川紀章展』を観に行き、

氏の世界を又にかけた仕事量の膨大さとそれらの濃密さに圧倒され、

夢中になって見入っていて、気が付くと4時間経っていた。

出口に飾られた武士のいでたちで刀を携えた巨大なポートレートは

氏の今後の決意を表しているのではないかと僕は感じていたのだが・・・。

 

つい先日、専門誌に建築家著作数のランキングが載っていたが、

氏の著作は磯崎新氏に続き第2位で60冊!

僕も20代の頃には、

『共生の思想』とその一連の著作を読み、だいぶ影響を受けた。

京都在住時には、奈良まで氏の講演を聴きに行ったこともあった。

当時、氏が計画案として提案していた、

確か奈良へ首都機能を移転する計画で、

リニアモーターカーを建設して東京と結ぶという案だったと記憶している。

常にチャレンジャーで、かつアグレッシブであった方だと思う。

 

今朝のネットニュースでは、

最後まで病床でも計画図をチェックしていたと報じられていた。

 

思えば氏は僕の父と同い年である。

 

建築界の巨匠がまた一人いなくなってしまった。

ご冥福をお祈りいたします。

 

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2007年7月 1日 (日)

マルレーネ・デュマス展

今朝はランはせず、

早朝出勤。

 

昨日は急遽、木場の東京都現代美術館へ。

新聞屋さんに御願いしてゲットしていた、

マルレーネ・デュマス ブロークン・ホワイト展が、

明日で終わることに気づき、

これは勿体無いということで仕事を16時に切り上げ、

妻と木場へ車を飛ばした。

17時に到着。館内の駐車場に停める事が出来、一安心。

18時までなので、早足で会場へ。

 

ここへは荒木経惟氏の展覧会以来だが、

本当にデカイ美術館だ。ほんとデカイ(笑)

エスカレーターで縦に誘導される動線は、

他の美術館ではあまり見ないと思う。

 

さて、マルレーネ・デュマスは、

南アフリカ在住の女性アーティスト。

僕は全く知りませんでした。。。勉強不足。

会場最初に3点展示されていて、

先ずここでしばし凍りついた。

顔にありえない原色が塗られていたりするのだが、

モデルの表情が、深く訴えてくるような目をしている。

今まで肖像画はたくさん見てきたが、

こんな目力のある絵は初めてだ。

しかし、決してキツイとか厳しい目という意味ではなく、

柔らかく滲ませぼかしたようなラインなのにだ。

 

沢山の顔・かお・カオ・・・

一作品毎にそれぞれ見入ってしまう。

その怪しい目に、吸い込まれそうになる。

 

展示の最後に、ビデオ作品が上映されていた。

なんと、

坂本龍一とのコラボ作品。

ピンポンをするマルレーネの娘さんを撮影した

同じシーンをリピートさせた映像に合わせた

坂本の効果音が、少し不気味さをも感じさせ、

これも、吸い込まれるように見入ってしまう。

娘さんが楽しくピンポンをする様子から、

一転、ベッドで寝ている、動かない娘さんを覗き見るように

撮影した映像が流れ、

これは生と死をイメージしたものだということであった。

絵画は静止しているが、

映像は両方表現することが出来る。

彼女が表現したかったことが

なんか分かった気がした。

 

今日一日で、マルレーネのファンになりました。

 

1時間の駆け足鑑賞だったが、

妻と、これは無理して来た甲斐があったねと話しつつ、

ここまで来たならと、

豊洲ららぽーとへ贈答品を買いに寄った。

ここもデカイ!

以前通った事のある豊洲からは

想像が出来ないくらい変わっていた。

 

都市は人間が住み続ける限り、

生き物のように変貌を続けるんだね。

 

 

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2007年5月 1日 (火)

四畳半とアコヤ貝そしてバベル

昨日は14時頃まで通常通り営業し、

午後より見たかった展覧会と映画を見に、

久しぶりに銀座界隈へ妻と出かけた。

 

さすが快晴のGWだけあって、人出は多い。

先ずは藤森照信氏監修の、メゾン4畳半展へ。

なんと銀座HERMESでの展覧会!

恥かしながら、初めてHERMESに入った。

ここで藤森氏が監修で展覧会を行うと最初聞いたときは、

藤森氏の建築とHERMESが結びつかなかった。

正面玄関から少々緊張しつつ、しかしそれを店員さんに

悟られぬよう、入店。

EVは奥で、なんとも高価そうなスカーフやらバックやらを横目に、

定員5名の窮屈なEVに他2組の計6人乗って(笑)

メゾンエルメス8Fフォーラムへ。

 

HERMESのお上品な美人店員さんがお出迎え。

会場一面に籐の敷物?が敷いてあり、靴を脱いでの見学。

ガラスブロックに囲まれた大きな吹き抜け空間に、

全部で3棟展示されていた。

中央の真っ黒な棟が目を引いて、すぐにそこに近寄った。

外装は焼き杉板貼り。

店員さんから、昨日出来上がったばかりで、

塗料や炭がつくといけないので

今日は内部に上がれませんとのこと。

残念ではあったが、

全3棟揃ったばかりに見に来れたのはラッキーだった。

タイトル通り、4畳半(2.7m×2.7m)の小屋と言ったところで、

中に入ると、以外にも広く感じた。

外から見ても一軒の立派な小屋だ。

この広さは茶室にも通じるところがあり、

多分、中に親しい人たちを招いてお茶でも飲めば、

きっと和むに違いない。

この正方形の4畳半空間に、

見直すべきスケール感覚を体感できた。

 

奥には、なぜか巨大なアコヤ貝のオブジェ。

貝の内側にアコヤ貝が貼り付けてあり、きらきら綺麗。

横に『ビーナス誕生』の写真が添えてある。

藤森氏のちょっとしたお遊びで、この中に入って記念写真をどうぞ

ということらしい。

せっかくなので、妻と一緒に中に立ち、店員さんに撮ってもらう。

Kc350152  

・・・二人で写っている写真は妻よりNGが出たので掲載しません(笑)

 

アコヤ貝といえば、日比谷の日生劇場(村野藤吾さん)の天井を思い出しますね。実際に見たことないのですが。

これが天井一面に貼られていたらそれは美しいでしょうね。

 

 

http://www.j-wave.co.jp/blog/hermes/ 

 

 

 

その後、映画まで時間があったので、

新橋方向へ向かい、路地裏探検。

こういうことが普段出来ないだけになかなか楽しい。

 

Kc350162 黒川紀章氏の中銀カプセルタワービル(右側)を見に行き、

意外にも、次から次へと見学者が来るので、びっくり。

都知事選の影響と、国立新美術館での黒川氏の展示の影響か?

これを実現させた、氏の若かりし頃のエネルギーに脱帽。

この前見に行った黒川紀章展には圧倒されたなぁ。

 

(中央は、ジャン ヌーベル氏の日本初設計作品の電通ビル)

 

インテリアショップなどハシゴしながらふらふらと再び銀座へ戻り、

先日懸賞で当てた『バベル』を観に日比谷スカラ座へ。

楽屋口でトップを待つ宝塚ファンが道路両脇に大勢並ぶ中、

なんか照れくさくなりながらその間をそそくさと通り、映画館へ。

建て直してから初めて入ったなぁ。そういえば。

内部は地下なんだけど高級感があり、さすが日比谷だね。

 

『バベル』は、時間が経つのを忘れるくらい、没頭して鑑賞出来た。

こんな風に観ることの出来る映画は久しぶり。

この映画のラジオCMなどで、

『美貌の青空』という

坂本龍一の10年以上前の曲がかかっていたので、

音楽監督をしているのか?と思ったが、

この楽曲だけ提供している様だった。

しかもクライマックスシーンでのBGMとなっていたのには

感心するとともに意外にもそのシーンを描写しているようで、

この映画のために作曲したのではないかとすら感じられた。

テーマは重いが、普段我々が忘れかけている人とのつながりを考えさせられる内容だった。

 

久々に、心身共に充実した半日であった。

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2006年8月13日 (日)

タローさん、逢いに来たよ!

タローさん、逢いに来たよ!

このプロジェクトを知ってから、PCの壁紙をこの壁画にしたり、本当に実物を観るのが楽しみでした。ピカソのゲルニカ以来の衝撃!観るべし!(現地より投稿)

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行くべし!

行くべし!

今年1月に逝去された、ナム・ジュン・パイク氏の展覧会をやっと観ることが出来ました。これだけまとめて観られるのは本当に嬉しいです。全ての芸術に精通している氏のビデオアートを中心としたユーモア溢れる作品は見応えありです!(現地より投稿)

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首相官邸

首相官邸

所用があり、数年振りに赤坂へ。議事堂前駅から向かう途中、何やら厳重警備の一角が・・・これが首相官邸か!目的地が目の前でしたので車両通行止めの官邸の脇道を通してもらいました。意外に竹が沢山植わり僅かですが水路のせせらぎもあり、都心とは思えぬ空間でした。しかし都心は建築もスケールが違いますねぇ。たまには刺激を受けに行くのもいいものです。(現地より投稿)

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2006年3月 4日 (土)

前川國男建築展に行ってきました

東京ステーションギャラリーへ開館時間10時に合わせて到着。

天気が良かったので、青空を背景に赤レンガの東京駅舎もとても綺麗でした。

内部を見ることが出来るのは、駅舎の改修工事があるため、これで2011年迄見納めらしい。

薄暗い階段を上がり、展示会場に入ると壁一面の手描き図面!

最近の建築展では、 CADやCGが多い中、これはとても懐かしく、

一枚一枚から温もりが伝わってくる感じがする。

なんと、ル・コルビジェの所員として働いていた際に、前川さんが描いた図面とのこと!

巨匠の元で作成した図面が残っているなんて感動モノです。

特に『最小限住宅』のプランとパースはよく理解できて、今でも十分受け入れられる

ものだと感じた。模型もとてもよく出来ていて、何しろ縮尺が大きくて良かった。

それにしても、よくこれだけの図面が残っていたものだと感心。

数多くの図面・模型の中でも、特に印象に残ったのは

1947年に建てられた紀伊国屋書店。

現在の新宿紀伊国屋書店の前の店舗であるが、模型がなにしろ良く出来ていたので

実際に内部に入って見学できたかのような感覚を覚えました。

人々であふれて賑わう店舗が想像できました。昔の学校の図書室を大きくしたような

感じでしょうか。懐かしい感覚になりました。

まだまだ感想を記述したい建物はあるのですが、長くなるのでこの辺で。。。

最近、CADで図面を描くことに少し限界を感じているのですが、

(強烈な肩コリが両肩を襲い、ひどいときは首が回らない!

手が直接動かないため、空間の認識感覚が鈍くなっているなどの理由で)

また、手描きで図面を描きたくなってきました。

今晩は図面を手描きしていた頃の夢でも見られるかな(笑)

前川國男建築展http://www.ejrcf.or.jp/gallery/index.asp

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