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2006年5月 8日 (月)

シロアリ被害

先日、昨年に既存増改築のご相談を頂いた方から、住宅にシロアリが発生したとメールを頂いた。

なんでも、室内浴室付近にて羽アリが大量に死んでおり、ネットで調べた結果、『ヤマトシロアリ』の羽アリであることが分かり、一体どうしたものか?と言う内容であった。

昨年にご相談を受けた際にはお客様の方針が変更となり、私は何もお手伝いする事が出来なかったのですが、『これは一大事!』とばかりに早速お伺いする事にした。

この住宅は築30年以上のツーバイフォーの住宅で、中古購入時に浴室・トイレ他の改修を行ったとのことで、浴室の改修時に土台回りの木材が腐ってボロボロだったのを確認していたが、大工さんが処理してくれたであろうとあまり深く考えていなかったとの事であった。

素人ながら、そのときにすでに食害に遭っていたのではないかと思うが、それから5年間以上の間、潜伏していたのか?それともゆっくりと食害を進行させていたのか?は定かではない。

丁度、私がお伺いしたときに再び羽アリが大量に壁の隙間からこぼれ落ちてくるような状態を見ることが出来た。(1~2ミリの穴をあちこちに開けて、そこからこぼれるように次々と羽アリが出てくるのです。思い出すだけでも痒くなります・・・写真は撮りましたが気持ち悪いので載せません。)

浴室出入り口枠(恐らくラワン材にオイルペイント仕上げ)が、指で押すだけでベコベコと潰れる、いわゆるスポンジ状態にまでなっていました。ペンキの塗膜で、木屑すら床に落ちていることがなかったようです。在来真壁工法の様に、柱が見えていれば、木屑とかで分かるのかとも思いましたが、ここがツーバイフォー・大壁造の泣き所かも知れません。

ご家族で相談されて、この際シロアリ退治と一緒に水周りのリフォームを数ヶ月以内に考えたいとのことでしたが、私としては『先ず直ちにシロアリ退治が必須です』とアドバイスするしかありませんでした。

せっかくリフォームを計画しても、現状での被害状況が掴めていませんので予算立ても出来ません。計画したところで、もしも主要構造壁部分にまで食害が進んでいた場合は大きく費用が掛かる可能性があり、先ずは専門業者に調査してもらい被害状況を掴まないと計画も無駄になってしまいます。

よく新築のお施主様からも、シロアリについてご相談を受けますが、『完璧に防げる方法はありません』とは専門業者談。

シロアリは人間界では嫌われ者ですが自然界では森林を土に還すためになくてはならない存在なのですから。シロアリにとっては住宅の木材も土に還すべくせっせと本能のままに働いているつもりなのでしょうね。本当に皮肉な事です。

私が設計者として出来る事は、①耐久性・耐腐朽性の高い木材を土台に使用する(桧・ヒバなど) ②外壁内部に湿気をこもらせる造りをしない、木材を常に乾燥した状態を作る(基礎と土台間にパッキングで隙間を作るなど) ③基礎施工前の土壌処理から最低5年保証付きの業者を選定し防蟻処理を実施する・・・以上が標準仕様です。

これ以上はご予算次第で、基礎・土台周りを全て備長炭塗料でコーティングする方法や、家周囲にトラップを埋め込み、住宅には近づけさせない方法などがあります。

お住まいになられてからは、専門業者の検査はもちろんですが、定期的にご自身でも床下などを覗いて確認するのが必須かと思います。

薬剤の散布もその安全性に賛否両論ありますが、安全基準を満たす場合でも殺虫成分があることは当然ですので、少し抵抗がありますよね。人には絶対の無害でシロアリだけに利く成分というものがこの世に存在するものなのか?開発してもらいたいものです。

そのうち、麦や大豆のように『遺伝子組み換え木材』なんていうのが出来て、『シロアリが食べると死んでしまう杉』とかが出来てしまうのでしょうか?そうなるとちょっと怖いですね。

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